この新しい建物だけでなく、修復された旧ドミニコ修道院の中にも国立公文書館の施設があります。旧修道院はホテルなど幅広い用途に利用されており、1 階にあった控え室は元の美しい姿に修復されて、多目的会議スペースに生まれ変わりました。この 1 階部分は、オフィスやセミナー会場として利用されています。ブルッヘの塔を一望できるガラス製の歩道橋を渡って、新館の書庫に移動できます。


書類の束のような外観
新館は、端の揃わない書類を積み重ねたようなデザインになっています。不規則に波打つ屋根は、しわの寄った紙を連想させます。1 階部分にはガラス張りの読書室があり、道路や水路、歩行者広場に面しています。書庫は 2 階と 3 階に置かれています。保存に適した環境にするために、壁面に突き出した開口部を除いて窓はありません。

個性的な外壁
窓のない外壁は、建築家にとってはデザインが非常に難しいものです。Olivier Salens 氏はこの問題を解決するために、赤色の特別な仕上げが施された細長いスロップモールディング レンガを化粧レンガとして使用し、建物全体に強烈な個性を加えました。Wienerberger の現代的な化粧レンガ シリーズには、荒く不規則な仕上げのレンガや風雨にさらされたような風合いを持つレンガがあり、色も 6 種類から選ぶことができます。同氏はさらに、不規則な色合いの変化が生まれるようにレンガを積むことで、スロップモールディング レンガの特徴を引き出しました。これにより、日光が当たると力強い風合いの外壁に生き生きとした表情が生まれます。外壁最上部のねじれたラインによって動きが表現され、非常に印象的な形状の屋根になっています。夜間には、組み込まれている照明によって屋根の形状がさらに際立ちます。
詳細情報
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プロジェクト名国立公文書館 (ベルギー、ブルッヘ)
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建築家Salens Architecten、Olivier Salens
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使用製品
Terca スロップモールディング レンガ (特殊な赤)