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レンガ舗装材で川の流れを再現

建築設計事務所 KavaKava がコンペティションを勝ち抜いて受注に成功したのは、45,000 人が暮らすエストニア西海岸の都市、パルヌの再開発事業における街路と公共空間の設計でした。既存のコンサート ホール、博物館、ショッピング センターを結ぶ 3.2 ヘクタールの公共空間を対象とした KavaKava の計画では、パルヌ川を利用した木材輸出産業でこの地域が果たしてきた歴史的役割が考慮され、レンガ舗装材を使った設計に取り入れられました。

設計担当者の 1 人が主に取り組んだのは、街路と広場を再構成することでした。KavaKava の課題は、歴史的背景を尊重しながら、広大な公共空間を利用者にとってより魅力的な空間に作り替え、同時に郊外からの交通の便を改善することでした。アイーダ通りは、プロジェクト対象地域の中心軸となる道路です。歩行者専用ゾーンとして設計されたアイーダ通りは、東から西へと伸びて、新たに建設されたバス停留所と既存のマリーナを結びます。歴史博物館とコンサート ホールに面した 2 つの隣接する空間を一体的に利用することで、野外コンサートなどのイベントに最適な広場となります。東側は、ベンチが並び緑地も備えた新しい街の広場とつながります。この広場は市場や文化的なイベント用のパフォーマンス エリアとしても利用されます。

歴史的背景

建築家の Katrin Koov 氏と Kaire Nõmm 氏は、以前まで何のつながりもなかった街の新たな区域のさまざまな場所を、歴史的背景を引用することで結び付けるという空間コンセプトを考案しました。このコンセプトの鍵となったのは川です。街の名前の由来であるパルヌ川は、20 世紀に至るまで重要な交易路としての役割を担っていました。主な輸出品だった木材は、この川を下って街へ運ばれていました。

「このような理由から、地域全体で用いる中心的なデザイン要素として、丸太を採用することにしました」と Katrin Koov 氏は語ります。以前は川床だった部分を際立たせるように Dresden 舗装材をハーフ ボンド パターンで施工することで、かつての川の流れ、港の位置、城壁線とその角にある塔、教会の広場の位置が巧みに表現されています。このレンガ舗装材の「川」の中に時折現れる丸太を模したデザインは、かつての港で現在はコンサート ホールがある場所に近付くにつれ、現れる頻度が増えていきます。この広場は人通りが多いことから、レンガ舗装材の間に配置される丸太は木製の一枚板ではなくコンクリートで作られており、表面に本物の木に似せた加工が施されています。これらの丸太は通りに沿って整然と並べられていますが、その厳密なパターンは新しい中央広場付近で崩れることになります。丸太のデザインは、天然のレンガ舗装材とうまく調和しています。地域全体で美しい景観が実現し、その美しさは長期間変わりません。

詳細情報
  • プロジェクト名
    街路と公共広場の設計 (エストニア、パルヌ)
  • 建築家
    Katrin Koov、Kaire Nõmm (KavaKava)
  • クライアント
    Aida Partnerid OÜ、パルヌ市
  • 使用製品

    Penter Dresden

  • 竣工年
    2009
Penter Dresden

ランドスケープ

Penter Dresden